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ごはん

大御馳走!!! がんばって作りましたー! と言いたいところですが、私の知人宅で出していただいたお料理です。 手料理っていうのは、なんともあったかいものです。 映画「誘拐報道」の中で、誘拐犯(ショーケン)が逃走中実家に寄るシーンがあります。 家をのぞくと、年老いた母親が一人、ギッタンバッタンと機織りしていて、 ショーケンが大きな声で「かあちゃん!」と呼ぶと、母親は振り向いて立っている息子をみてビックリするのですが、 一言目に「ご飯まだだろ。すぐ作るから」と言って台所に向かうのです。 でてきた料理はご馳走でもなく、本当に質素なものでしたが、あったかいごはんを頬張る息子とそれを見つめる母親の間には、何があっても変わらない親子の姿があります。 いいよね。手料理って。

【誘拐報道】 『1980年に発生した宝塚市学童誘拐事件を描いた読売新聞大阪本社社会部編の同名ドキュメンタリーを原作とした1982年の東映映画。』( Wikipedia) 借金苦のため娘の同級生を誘拐した犯人(ショーケン)の逃走と、それを追う警察と報道協定下の報道陣の在り方を描いた作品です。 何年か前に宇多丸さんが「この映画のポスターがすごく怖い」と紹介していたので知りました。 最初この犯人役は松田優作にオファーがあったみたいですが、子供を誘拐する役なんてやりたくない、とのことでショーケンになった。。という噂。 VHSはとっくに廃盤になり、そこからずーっとDVD化はされず、去年10月やっとDVD化されました。 3者三様、それを取り巻く人間たちの熱気と焦燥感と煙草の煙、それとは対照的な北風が吹き荒れる日本海が印象的です。 誘拐をしてみたものの、身代金の受け取りは何度も失敗に終わり、トランクに隠した子供はどんどん弱っていく。 そんな中、犯人が最後の取引の電話を掛ける電話ボックスのシーンは胸が苦しくなります。 「子供、持て余してんのや!扱いに困っとんのや!」 「生きてるんですね!」 「こ、これが、最後やっ!」 「時間は!」 「時計がないんやっ!・・・十円玉がないんやっ!」 ショーケンの奥さん役を小柳ルミ子がやってますが、これがとても良いのです。 あと「家族ゲーム」の由紀さおりとか。 歌手だけどハマリ役の人っていますよね。


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