緊縛夜話 盲獣

有末剛さんの緊縛夜話　第十五話 【盲獣　あなたの世間に唾を吐く】を鑑賞しにザムザ阿佐ヶ谷へ。 江戸川乱歩の「盲獣」と「緊縛ショー」の融合です。 非常に興味深く面白かった。 ショーといっても実際に縛っている行為はステージに降ろされた膜の向こうで行われます。 観たいけど観れない。 淡々と読み進められる忌々しい物語と縛られつるし上げられる裸の影、その裸体に伸ばされる無数の腕の影。

そしてめくらの狂宴を想像するのです。 あらためて読み返してみたくなったな。 公演の後には、トークショーがあり、演出・脚本のの高木尋士さん、緊縛師の有末剛さん、政治活動家の鈴木邦男さんの対談を聴きました。 「昭和のエロスとタナトス」について。 タナトス、よりは「昭和のエロスはどこへいった？」で盛り上がりました。 「探さないとたどり着かない」「金を出さないとたどり着かない」「たどり着いたときの感動・興奮」そんな昭和のエロスは何処へ。 インターネットの普及で氾濫したエロスはなんとつまらない。 結局「今度3人でストリップ行きましょう」でまとまってました（笑）