村山聖
「聖の青春」を観に行った。 腎臓ネフローゼ、膀胱がんを患い、常に死と向かい合いながら将棋をさし続けた怪童と呼ばれた棋士 村山聖(さとし)の生涯。松山ケンイチが20kg増量して演じた映画。
彼が伸ばし続けた髪と爪。
幼い頃から常に死と向かい合わせの人生を歩んでいる彼にとって
のびてゆく髪と爪が生きている証と思えるというのが、とても印象的だった。
医者/家族の強い説得の末、プロ昇格を目の前に一年の療養生活を送ることになるんだが、
この場面はとても微笑ましい。
聖の大好きな吉野家の牛丼を家族で頬張り、他愛無い会話と笑い声。将棋のない生活。
「聖が子供の頃の生活に戻ったみたいね」と母親はこの生活がずっと続いてくれたらと密かに願うが
療養生活も終わる夜、聖は姿は伸ばし続けていた髪と爪をきれいに切り、「パチンパチン」と棋譜を並べ出す。その音を聞きながら、母親が泣き崩れるシーンはとても哀しかった。
生に向かいながら死にも向かっている。
そんな中、羽生善治(東出昌大)との戦いは、映画とは思えないほどの迫力でした。
この映画で将棋の世界が覗けます。とても興味わきます。
将棋年鑑アンケートで「神様が一つだけ願いをかなえてくれるとしたら何を望みますか」の質問に聖が答えたのは「神様除去」。
神様に振り回される人生なんて懲り懲りだろう?
※村山聖についてはこのサイトにとても詳しく書かれています。
「命を削りながら打つ将棋。 「村山聖」の生き様、 その迫力が激鬼気迫る。」
http://shigaakihito.com/?p=2218
クロ現
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3881/1.html
http://shigaakihito.com/?p=2218